お子さんをむし歯から守るために
2014.06.21
虫歯はどのようにできるのでしょうか?
ミュータンス菌をご存知ですか?
むし歯菌の中の代表をミュータンス菌と呼ばれます。
むし歯菌はプラーク(歯垢)をつくり糖分を取り入れて酸を産生します。
歯みがきでよく磨いてプラークを取り除けばよいのですが、ミュータンス菌が作るプラークは水に溶けにくいので、強力なネバネバで頑固に歯にくっついています。
しかも他の菌に比べて歯を溶かす酸を大量に長時間出す性質をもっている要注意の菌なのです。
ここで、患者さんからの質問を紹介します。
・歯は悪くなってから治せばいい?
⇒間違いです。
皮膚に出来たきり傷が治るのとは違って、1度むし歯になった歯が元に戻ることはありません。
ですから、むし歯にならないようにすることはとても大切なことです。
・むし歯が出来ることと、1日の中での食べる回数は関係ある?
⇒正解です。
食べる回数をコントロールすることで、むし歯の予防は可能です。私達の普段の口の中はpH7(中性)に近い弱酸性です。
食事をするとこれが酸性に傾きます。pH5.5を越えると歯のエナメル質の脱灰がはじまります。
これがむし歯の前兆です。酸性に傾いた口の中のpHは唾液によって中和することができますが、
だらだら食べ過ぎるとこれが中和できなくなり、むし歯になってしまいます。
・歯垢はうがい(デンタルリンス)で取り除ける?
⇒間違いです。
歯垢はうがいで取り除くことができません。歯みがきで取り除くことができます。
1本1本丁寧に磨きましょう。
削って詰めての繰り返しですと、歯がなくなってしまうので
むし歯を作らないように毎日しっかりと歯磨きをしましょう!!!
建石